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山の頂の町ドイ・メーサロン vol38

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山の頂の町ドイ・メーサロン
 チェンラーイ県の一大お茶生産地として、1月から2月にかけて咲くピンク色の花、「サクラ」の名勝地として有名なメーサロン。この村の数奇な成り立ちの歴史でも有名です。
 第二次世界大戦後、共産党との戦いに敗れた国民党の兵士やその家族が、タイ国内の拠点として選んだ場所のひとつがここ、メーサロンです(詳しい歴史については、17ページをご覧ください)。15年ほど前までは、舗装されていない山道を何時間も行かなければならず、大変だったのですが、ここ数年で道はきれいに舗装され、割と気軽に訪れることができるようになりました。
 住民は中国人がほとんど。その次がアカやラフなどの山岳民族。タイ人は少数派です。必然的にタイ語も通じにくく、中国語、又は英語での会話が多くなります。家屋の様子なども、中国様式が多く、中国の田舎町にいるような気分になってきます。
 また、メーサロンでは朝晩の気温の差が激しいという気候を利用して、お茶の栽培が盛んです。そのほとんどが中国種のお茶。台湾からの援助で、茶木、栽培技術や機械などが導入されました。背丈の低い茶木がずらりと植えられた茶畑の様子は日本の景色とそっくり。村を吹き渡る風も、どこかしらお茶の匂いがするような、さわやかな場所です。

◎行き方
チェンマイから車で、チェンダオ、ファーン、タートン経由で約5時間。公共交通機関を利用するなら、チェンマイータートン間をバスで。タートンからはソンテウを乗り継ぐことになり、5時間以上かかる。タートンにはゲストハウスがいくつかあるので、一泊してゆっくり行くのもいい。
チェンライからは、国道1号線をメーサイ方面に向かい、バーン・パザーンまで約40分。ここでドイ・メーサロン方面に左折して約1時間。それぞれ、メーサイ行きのバス、メーサロン行きのソンテウを利用する。チェンライの旅行代理店では日帰りのツアーがあるので、利用すると手軽。
周辺には山岳民族の村が点在していて、普通の暮らしをしている様子を見ることができる。が、道の状態はよくないので、山道の運転に慣れていないなら、トレッキングなどに参加するほうがいい。狭い一本道なので、車で乗り入れると引き返せなくなる可能性あり。

クンナイポン(段希文将軍)のお墓
メーサロンに拠点をかまえた第5国民党を率いた将軍のお墓。高台にあるので見晴らしが良い。

泰北義民文史館
2004年にオープンした、新しい博物館。
国民党軍の戦いの歴史、現在のメーサロンの様子などを展示してある。説明は中国語と英語併記。大きなホールには、軍を率いた将軍たちの位牌がずらりと祀られてあり、圧巻。台湾からの旅行者が多く訪れている。8:00-17:00. 入場料30バーツ(なぜか20バーツのこともある)


茶畑 ライ101

立派な売店もある、広い茶畑。村の中心から約4km。茶畑への出入りも自由で、茶摘の様子も見学可能。ほとんどが烏龍茶に製造され、タイ国内はもちろん、台湾や日本にも輸出されている。売店では、お茶の淹れ方などの説明を聞きながら、お茶の味見をすることができる。簡単な食事もできるようになっており、休憩にぴったり。
キング・マザーズ・チェディ
現国王の母上に献上された仏塔。1996年の建立。このあたりは標高1500メートルほどになり、メーサロンで一番高い場所。村が眼下に広がり、遠くの山並みも見渡せる。夕日や朝日を眺めるのに最適。

ティーポットの茶畑

大きなティーポットが目印。お茶を売る売店にする予定とこのとだが、もう少し先のことになりそう。茶畑に下りると、メーサロンの町を見上げる形になる。

お茶店
メインロード沿いにお茶を販売する店が並んでいる。どこも似たようなものなので、適当に入って、まずは味見をさせてもらおう。茶器やお茶請けのドライフルーツも売られている。

お茶の種類
現在主流なのは、金萱烏龍茶(ウーロンNo.12)と軟枝烏龍茶(ガンオンウーロン茶)。どちらも、100グラム75〜120バーツほど。また、かつての人気のあった青々茶(チンチン茶)も、品数は少ないが売られている。渋みが強い、さわやかな味わい。これも100グラム75バーツくらいから。アジアのお茶として有名な東方美人茶(オリエンタルビューティ)は、中国からの輸入品。100グラム120バーツくらいから。その他にも色々なお茶がある。


おすすめおみやげ
きゅうすと湯のみのセットもいいけれど、ちょっとお茶を飲みたい時に重宝するのが、この茶漉しつきコップ。中国っぽい模様もかわいくて、おみやげに最適。チェンマイ市内でも時々見かけますが、値段が全然違います。模様も豊富。1セット80バーツくらい。

メーサロンのおいしいもの!


雲南バミ
手打ちの緬を使った、雲南風のラーメンが食べられる。辛さがないので食べやすい。


ヤム・バイチャー
茶葉を混ぜ込んだヤム(和え物)。彩りがきれい。


Hotel・Resort・GuestHouse
クンナイポン・リゾート

かつての将軍の住居。現在は宿泊できるようになっており、レストランもある。1,200バーツ。

Tel:053-765001〜3
メーサロンリゾート

かつて国民党軍の軍事訓練所だった場所。敷地内には、宿泊施設、レストラン、リゾートの歴史を展示した簡単な展示室がある。かつて、敷地内のどこに何があったかを説明する表示版を見ていると、現在の平穏さが信じられない気分になってくる。500〜2,000バーツ。

Tel:053-765014〜8
シンセン ゲストハウス

バストイレ共同の部屋が50バーツ。バストイレ付きのバンガロータイプが300バーツ。簡素だけど清潔。
すぐ隣では早朝から朝市が開かれる。オーナーさんはタイ語が苦手の中国人。

Tel:053-765026
アカ ゲストハウス

シンセンGHの隣。アカ族の人が経営しており、おみやげや近隣の村を馬で巡るホーストレッキングを主催している。50〜100バーツ。

Tel:053-765103
メーサロンヴィラ
中国風の外観がにぎにぎしい、大型リゾートホテル。800〜1,500バーツ。

Tel:053-765114〜9
メーサロンフラワーリゾート
斜面に建っており、見晴らしが良い。1,000〜1,500バーツ。

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 北部タイでは古くから、森の中に自生するお茶の葉を、飲むためではなく食べるために利用していました。タイ人はもちろん、もともとこの地に住んでいたラワ人、山地民によって広くつくられていたようです。お茶は、樹高5〜6メートルにもなる、高木性のアッサム種。葉の大きさは15センチほどにもなります。この葉を発酵させたものを、嗜好品としてガムのように噛みます。ミャンマー北部や中国雲南省にも、同じような噛み茶の習慣があるそうです。特にミャンマーのものは、ゴマ油や塩で味付けし、にんにくや干しえびなどと一緒に食べるそうです。
 現在では、若者があまり食べなくなったので生産量は落ちているそうですが、それでも田舎のお年寄りを中心に愛好家は多いようで、北部タイの田舎に限ったある調査では、50代以上の55%がミアンをいつも噛むという結果が出ているそうです。現に田舎の市場では、一塊5バーツほどで売られているのをよく見かけます。このミアンを生産する村は、北タイのあちこちにありますが、そのうちのひとつ、ランパーン県のパーミアン(ミアンの森)村を訪ねてみました。

 チェンマイ市内からサンカムペーン地区を抜けて、ひと山こえるとランパーン県にはいります。車で約3時間ほどの道のりです。村に入る道の両側は木の植わった林になっているのですが、これが実はお茶の木。茶畑といえば低い背丈のお茶の木が畝のように植わっている様子をイメージする日本人にとっては、なかなか驚きの光景です。林の中に、時折人影が見えるので、聞いてみると、やはりミアンにするお茶の葉を摘んでいるとのこと。新芽以外は硬いので、指先にかみそりをつけて刈り取り、何十枚かを重ねて一塊にして竹の皮でまとめていました。11月から3月の冬場以外はほとんど毎日、茶葉を摘み取っているそうです。冬場は木を休ませ、葉の生育を促すのだそうです。
 パーミアン村は坂道の多い、谷間の村。ぶらぶら歩くと、コンクリートの筒のようなものを軒下に置いてある家がたくさんあります。そんな家の一軒にお話を伺ってみると、これがミアンを漬ける桶だということ。
 ミアンの作り方は、山から積んできたお茶の葉(すでに塊にまとめられています)を、まずは蒸します。それを、ビニールを敷いたコンクリートの桶の中にきっちちりと並べ、山の水を加え、ビニールで覆い、重しをかけ、発酵させます。15日目くらいから食べることができるそうですが、通常は1ヶ月くらい発酵させます。2〜3年発酵させた、渋みや酸味が強いものを好む人もいるとか。また発酵後、甘い水に漬けて甘みを加えたミアンをつくることもあるそうです。
 このお宅では、家族全員ミアンを噛むとのこと。食後、たばこの代わりに、おやつに、口寂しいときに、クチャクチャとやるそうです。塩やココナッツを細く刻んだものを薬味にしていただくことも。一口いただいてみましたが、酸っぱくて渋くて、慣れないとなかなか食べにくいもの。口の中に繊維が残るので、これは捨てます。茶葉に含まれているカフェインのせいで、眠気覚ましになる、と皆さん口をそろえておっしゃっていました。その他、食後に噛むから歯にいい、虫除けになるような気がする、などなど。真意のほどはわかりませんが。
 ミアンは近年需要が落ちているので、村おこしのために茶葉を使った製品を考案中とのことで、乾燥茶葉を入れたクッションと、飲用のお茶であるミアン茶を見せてもらいました。クッションは仄かにお茶の香りがして、タンスの匂い取りなどによさそう。ミアン茶は、茶葉をただ乾燥させたものだということで、かなりワイルドな味わい。でも、飲みなれるとなかなかいけます。ミアンを煮詰めて飴のようにした、ミアン飴がつくられていたことがあり、長距離ドライバーに人気があったそうなのですが、現在は生産していないとのことでした。
 観光用の村ではないのですが、ちょっとしたドライブのつもりで出かけてみるのもおもしろいかもしれません。ミアン製品についてのお問い合わせは、パーミアン村054-229602、263205まで。

ミアンカム
ミアンという名前なのですが、茶葉ではありません。チャプーという葉で、干しえびやココナッツ、ピーナッツ、赤小玉ねぎなどと、甘辛いタレを包んで食べるおやつのこと。市場などでセットになって売られています。どちらかというと、中部タイの食べ物。ミャンマーからもたらされたとされています。同じように噛むから、ミアンという名前なのでしょうか?? こちらのミアンはなかなか食べやすいので、機会があったらお試しを。

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