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チェンセーン チェンセーン芸術発祥の歴史ある町
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チェンセーン

チェンセーン芸術発祥の歴史ある町

(Vol.11 2003年7月号より )


チェンセーンの歴史

チェンセーンの街はチャイソンクラームの子、そしてチェンマイを建てたメンラーイの孫にあたるセーンプーが建てた街。1328年にセーンプーがチェンセーンを建てる前、ここは捨てられた町だった。ヨーノック年代記によると、この辺りには、ヨーノックチェンセーン国の中心地、ナーカパンシンハナワットナコンの町があったらしいが、8世紀にクメール族の侵略で滅んでしまった(一説には、チェンセーン湖に沈んで滅んだとも言われている)。その後、ラワジャカラートという一族が高地からこのあたりに降りてきて、周辺の村や町を治め始め、ヒランナコン・チェンセーンという国をつくった。この一族がメンラーイの祖先にあたる。メンラーイが他の国を開拓しチェンマイの街を建て、ランナー王国ができると、チェンセーンの重要さは薄れ、セーンプーが再建するまで街はほとんど捨てられ、忘れられていた。
 ランナー王朝時代のチェンセーンはメンラーイ王朝が統治し、属国となっていた。チェンマイを統治する者は、その前にチェンセーンを統治する役目を与えられていた。メンラーイ王朝時代の終わり頃、ランナー王国はビルマの攻撃を受けるようになり、チェンセーンも同じように戦いに巻き込まれるようになった。1840年、チャックリー王朝のラーマ1世王は現在のバンコクから、チェンセーンへ軍隊を送り、ビルマの権力を追い払った。ラーマ5世王の時代になると、チェンセーンはランナー王国の統治から脱し、シャム王国の一部となった。同時にランナー王国もシャム王国に併合された。その後タイ王国チェンライ県のなかのひとつの郡となり、現在に至っている。

チェンセーンの街

 チェンセーンは歴史ある街。ランナー王国と共に歩んできた街である。文明の手がかりが多く隠された遺跡が豊富なことからもそのことが伺える。チェンセーン芸術の発生は、この地の名家が建てた仏塔やシン1様式と呼ばれる仏像である。
 チェンセーンの街は、チェンライ県のなかのひとつの郡。チェンライ市街から約59km。街はメコン河に沿って成り立っている。河を越えればラオスである。街は四角形で、何度も修復がなされた5m以上の高さの城壁に囲まれている。東側だけは城壁がなく、メコン河が自然の城壁の役目を果たしている。メインストリートはパホンヨーティン通りとメコン河に沿った通りで、この通りの周辺には銀行などの施設が建っている。その他は人家がほとんどで、人家にまぎれて遺跡が現れる。城壁に囲まれた約1.63平方km四方に遺跡は約75ヶ所、城壁の外側には約66ヶ所がある。
 メコン河のほとりは、いつも人々が集まっている。特に夕方になるとたくさんの人が涼みにやって来て、おつまみなどを売る屋台も現れる。川沿いで食事ができる食堂などもある。街の市場では、中国製の電気製品などをよく見かける。ラオス、ビルマ、中国との貿易も始まりつつあり、何年か後には立派な国際貿易都市になっているかもしれない。チェンセーンの船着場からは、ゴールデントライアングル、チェンコーン行きの船に加えて、中国のチェンルン、シップソンパンナー行きの船も出ている。興味のある人は旅行代理店で尋ねてみよう。 

チェンセーンの名所

 まず訪れたいのはパサック歴史公園内のワット・パサック。整備された公園内に遺跡が散らばっている。
 チェンセーン国立博物館 では、チェンセーンの仏像や工芸品などが展示されている。
 博物館の隣には、セーンプー王がチェンセーンの街をつくった時に建てたという、ワット・チェディルアンがある。入場料は無料。
 街の北側の丘の上には、ワット・プラタート・チョム・キティ。レンガの階段を登っていく。寺からは街の様子やメコン河が見渡せる。
 ワット・プラタート・パー・ンガオはチェンセーンから南に4キロ程行った丘の上にある。

ゴールデントライアングル

チェンセーンの街から、メコン川沿いの道を6km北上すると、タイ、ラオス、ミャンマーの国境が接する、ゴールデントライアングルがある。かつては麻薬の生産地として有名だったが、現在は観光地として再開発されている。リゾート宿泊施設も数ヶ所あり、おみやげ物屋などが建ち並び、朝早くから記念撮影をする人たちで賑わっている。いかにも観光地だが、景色はなかなかいい。興味深い施設としては、オピウム博物館がある。麻薬精製の方法、使用されていた道具、吸引に使われていた道具などが展示されている。入場券代わりにくれる絵ハガキがきれい。入場料は20バーツ、8:00〜18:30、053-784062。ミャンマー領にあるカジノへ行く船も出ている。ここから更に29km北上すると、ミャンマーとの国境、メーサイに着く。ゴールデントライアングルへは、トゥクトゥク(往復100バーツ程)、ミニバス(10バーツ)。自転車やバイクでも行ける。

 

 

 チェンセーンの城門はUの形をしている。これは、チェンセーンの門の特徴である。  ほとんどの遺跡や歴史的な名所にはタイ語と英語併記の説明板があり、詳しい説明がされている。

 

 

チェンセーンへの行き方

チェンマイから自分の車で行く場合は、118号線を通ってまずチェンライまで。約187km。チェンライ市街からは1号線を通ってメージャンまで29km。メージャンから1016号線に入って約32km。
チェンマイからバスで行く場合は、エアコンバスが毎日一本。12時15分発、171バーツ。エアコンなしが12時発、95バーツ。
チェンライからは、6:00〜18:00の間に25分おきにバスがある。エアコンなし25バーツ。約1時間半。
メーサイからはゴールデントライアングル行きのソンテウがある。25バーツ。14:00発が最終。

電話番号
TATチェンライ: 053-744674〜5、053-717433
ツーリストポリス チェンライ:1155、053-717779
チェンセーン警察署:053-777111
チェンセーン病院 :053-777017

レンタサイクル・レンタルバイク
レンタサイクルは一日約30〜50バーツ。バイクは一日150バーツ〜。ゲストハウスやパホンヨーティン通りの店で貸し出している。

トゥクトゥク
市場の前あたりにいつもとまっている。街中の観光名所をまわって約300バーツ。ゴールデントライアングルまで往復約100バーツ。

ボート
チェンコンまで片道1200バーツ、往復1500バーツ。ゴールデントライアングルまで5人乗りボートで片道約400バーツ。ミャンマー領のカジノへも行ける。

パサック歴史公園
たくさんの遺跡があるが、一番重要なのはセーンプー王が建てたワットパサックの仏塔。仏塔には、釈迦の足の部分の骨が納められている。何重にも重なった仏塔のスタイルは美しい。この仏塔以外に、修復の済んだ遺跡は5ヶ所。修復中の遺跡は2ヶ所ある。よく整備された公園内は涼しく、散策にもってこい。入場料はタイ人10バーツ、外国人30バーツ。料金徴収人がいないことも多いので、その時はラッキー。
チェンセーン国立博物館
8:30〜16:30.月曜火曜と祝日は休館。タイ人10バーツ、外国人30バーツ。Tel:053-777102。チェンセーンの美術品、仏像などが展示されている。その他にも、昔の人々の暮らし方法や衣類などの展示、歴史書や写真集などの販売もある。
道端の古い仏塔たち
チェンセーンの街中では古い仏塔がたくさん見られる。それぞれの仏塔にはそれぞれの様式があり、チェディには大概その歴史を説明した札が立てられている。
仏塔を建てたのは、だいたいメンラーイ王朝時代の王たち。チェンマイで指導者となる前に、チェンセーンを統治しにきた際に建てたものが多い。古い仏塔遺跡は街中に75ヶ所あり、全部を見て回ろうと思うと大変なことになる。
メコン河べりの風景
中国製の電気製品、衣料品などがたくさん市場で売られている。メコン川の岸辺には中国から来た小さな貨物輸送船がつながれている。のを目にするだろう。タイ政府は約1億9千バーツをかけて新しい船着場を建設中である。ここ、チェンセーンを免税の街にする構想があるらしいのだ。これが実現すると、チェンセーンは活気溢れる交易の街に生まれ変るのだろう。街中では、屋台などでも中国語表記が目立つ。それだけ中国人がやってきている証拠だろう。
   

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