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ウィアンターガーンへ行こう
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ウィアンターガーンへ行こう

(Vol.14 2003年10月号より )

 


ウィアンターガンの歴史

 ウィアンターガーンという街があったのを知っているだろうか。この街は1000年以上前に、ハリブンチャイ王国(現在のランプーン)と同時代に栄えた街。この街が遺跡となって残っている。遺跡の数や完成度などはウィアンクムカームには及ばないが、歴史や遺跡が好きな人にとっては興味深い遺跡に違いない。古さでは、ウィアンクムカームよりこちらに軍配があがるのだ。    ウィアンターガーンは、12世紀、最盛期を迎えていたハリブンチャイ王国の衛星都市としてつくられた。ハリブンチャイ王国の西側を守るようにしてつくられたこの街を中心として、半径30-40キロメートルにわたって更に小さな町がつくられていた。 ハリブンチャイ王国がメンラーイ王によって倒された後も、ウィアンターガーンはチェンマイより南側の地域を守るという意味で、ランナー王国にとっても重要な意味を持つ街であった。16世紀にビルマの侵入によってメンラーイ王朝が倒れる日までランナー王国の衛星都市として栄えた。ビルマが攻めてくると人々は戦争を避けて逃げ出し、ウィアンターガーンも住む人がいなくなり、廃墟となった。

 

現在の様子
 現在、ウィアンターガーンは家々の間に遺跡が点在する形で残っている。その在り方は、ウィアンクムカームとよく似ている。まだそれほど有名な遺跡ではないので、重要な遺跡にのみ説明用の看板があるだけで、十分に保護されているとは言えない状態である。ウィアンターガーンは500×700メートル四方の小さな遺跡である。大きな道は、街の真ん中を突き抜けている道一本のみ。そこから枝分かれした細い村の中の道を行かなければならないので、車では立ち往生してしまうこともある。ウィアンクムカーム同様、遺跡と地元の人が共存して今なお息づいていると感じられるのがこの遺跡の特徴であり、魅力であろう。自転車で散策するのがこの遺跡と街の魅力を堪能する一番の方法だろうと思うが、  今現在、周辺でのレンタサイクルはない。車に自転車を乗せて出かけるか、チェンマイから自転車で行ってみる?

 

 

 

 

 

ワット・トンゴークの仏塔
 ウィアンターガーンの外側にある、ランナースタイルの仏塔。14世紀に建てられた。注目すべきは、ランナースタイルの仏塔が、ビルマからの職人が建てたモン様式の仏塔の上に建っていること。ビルマ職人が仏塔建設を最後まで終えなかったと思われる。この仏塔の歴史を見ると、かつてビルマの勢力がこの土地に伸びていたことがよくわかる。

遺跡群1
 ランナー様式、ハリブンチャイ様式の仏塔が、ウィアンターガーンの中心の広い野原に点在している。他の地域に比べて完全に近い形で寺院跡が残っているため、最も重要な地域とされている。また当時もこの地域が街の中心地であったと見られる。ハリブンチャイ時代には、中心地にたくさんの立派な仏塔を建て、街の勢力を示していた。現在も隣に市場があり、夕方になるとたくさんの人が集まってくる町の中心地。夕日のなかを子供たちが遺跡の周りを駆け回り、のどかな風景が広がる。市場隣のワット・ターガーンは現役の寺院であるが、境内には掘り起こされた仏像などが無造作に置かれている。

資料館
遺跡群第1地域にある資料館。ウィアンターガーン内で掘り起こされたものを展示説明してある。興味深いのは、ほとんど完全な姿で掘り出された人骨。当時のランナーの人たちの様子を知ることができる。入場無料。土日休み。

掘り出された仏像の頭。ラウォー(ロッブリー)の影響が見られる、ハリブンチャイ美術様式。

ウィアンターガーンへの行き方
ウィアンターガーンはチェンマイ市内から40キロメートル南のサンパトーン郡トゥンシアオ村にある。公共の乗り物で行くなら、チェンマイ門付近から出る、108号線を南下するサンパトーンやジョムトーン、ホート行きのソンテウやミニバスに乗る。料金は15〜20バーツ。所要時間1時間〜1時間半。トゥンシアオ村に着いたら、遺跡までは3キロほどあるので、バイクタクシーを利用するといい。


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