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大きな市場は好きですか?
Lanna Explorer Vol.49 September 2006

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チェンマイ最大の市場、ワローロット市場の付近は、いくつかの市場が集まっており、総称としてガード・ルワン(大きな市場)と呼ばれています。ガードとは、北タイ語で市場のこと(ちなみにタイ語での市場はタラート)。生鮮食料品からお惣菜、衣類、アクセサリー、化粧品まで、何でもそろっているチェンマイ市民の生活の場。旅行者に買えるものは少ないかもしれませんが、とにかくこの雰囲気に触れるだけでも損はない。庶民の生活が見えてきます。

歴史
 現在のワローロット市場のあるあたりは、かつてチェンマイ領主一族の火葬場及び埋葬場所であった。1800年代半ば頃に、ピン河を挟んだ対岸のワットゲート地区に、イギリス系の木材会社、ボルネオ会社が事務所を構えた。当時木材の運搬は水運と象によって行われていたため、現在のトンラムヤイ市場にあたる場所が、象の水浴び場、休憩場所として使われるようになった。
 そのうち、ボルネオ会社で働く労働者の住居がこの地域に建てられるようになり、この地域に住む人々を目当てに商売をする者が集まり、賑わうようになった。この地域一帯を仕切っていたのは、やはり木材で財を成したビルマモン系のヨーンという人物であったため、ルワンヨーン(ヨーンさん)市場、またはラムヤイの木があったので、トンラムヤイ(ラムヤイの木)市場と呼ばれていた。
 隣接するワローロット市場のあたりはそれまでの通り埋葬場所であったが、当時経済的に苦しくなっていたチェンマイ領主一族はこの場所を市場とすることにした。1909年、ラーマ5世に嫁いだチェンマイ領主の娘、ダラーラッサミー妃が、ここに埋葬されていた一族の遺骨を、ワット・スワンドーグに移している。
 市場は、第6代領主の名前、ガウィローロットスリヤウォンの名前をとって、ワローロット市場とした。当初は、更地に日よけ雨よけの傘を立て、その下で売り買いをする簡単な市場であった。
 二つの市場はそれぞれ発展していったが、中国系の資産家、アヌサーンスントン一族が本格的に市場として開発した。1949年にはきちんと整備して物を売れるようにするために、建築家に依頼して、屋根付きの水道や電気をひいた大きな建物を建設している。 
 しかし、1968年2月13日、トンラムヤイ市場に大火事がおこり、火はワローロット市場にも広がった。当時は消防設備が十分でなかったために被害は深刻で、建物は新しく建て直しが必要となった。現在の市場の建物は、1971年に建て直されたものである。道路を挟んだ二つの市場をつなぐ、チェンマイで初めての歩道橋や、ワローロット市場内のエスカレーターなど、当時最新の様式だった。
 2001年にはトンラムヤイ市場の隣が立て直されて生鮮食料品売り場が明るく清潔になり、駐車場スペースもつくられた。

市内から北のプラーオ行きバス。プラーオまで80B。クーラー付で快適そう。

果物
パイナップルやすいかはもちろん、アボガド、柿など、タイではちょっと珍しい果物が売られています。旬によって品揃えは変わります。これからの旬はみかん。12月からのいちごも楽しみ。

図書室
ワローロット市場3階には、市場で働く人やその子供たちのための図書室があります。漫画や絵本、雑誌が豊富。ここにはなんと日本語の絵本や紙芝居もあり、言葉はわからないものの、子供たちに大人気だそう。というのも、日本の子供文庫に感銘をうけたタイ人女性が15年ほど前に開いたものだから。どなたか、日本語本のタイ語訳をしてみませんか? 水曜日休み

◎建物の中に収まった、ワローロット市場とトンラムヤイ市場は、6時〜18時の営業。夜にはシャッターがおろされます。道路沿いの店舗などは、開店閉店時間も休日もまちまち。店舗が閉まっていても、屋台が出ていたり、24時間どこかが営業しています。

*朝のガードルアン
市場の朝は早い! 精肉や野菜の市場では暗いうちから買出しの人で賑わい、買い物客を狙った、お惣菜や豆乳などの屋台も出ます。洋服店や金行などは8時ごろから開店準備をはじめています。

夜のガードルアン
夜になると、道沿いの店舗はほとんどが店じまいですが、代わりに店舗の前では衣料品の屋台が出ます。ウィチャヤーノン通りにはお惣菜を売る屋台、歩道側にはカノムジーンの屋台。電球やろうそくの灯りに照らされて、昼間とはまた違った雰囲気です。トンラムヤイ市場側の精肉市場では、新鮮な肉が運び込まれて大忙し。花市場も眠ることを知りません。

「店を出してもう20年くらいになるかしらね。開店当初は、まだカドスアンゲーオショッピングセンターが出来る前。とにかくここがチェンマイ最先端のショッピングの中心地だったわよ。買い物客も多くて、この食堂エリアももっとたくさんのお店があったものよ。今はデパートやスーパーがたくさんできちゃったから、若い人があんまり来なくなったわね。
 今は止まっちゃってるエスカレーターあるでしょ。あれもチェンマイで初めてできたのよね。でも、電気代節約のために時間制にして止めたりつけたりしてたもんだから、故障しちゃって、それっきり。子供たちなんか、動いたことのないエスカレーターなんて呼んでるわ。ワローロットとトンラムヤイをつなぐ歩道橋。あれもチェンマイ初よ。
 ここに店を出してる人の顔ぶれも代わったわね。最近じゃ子供が跡を継ぎたがらないし。でもこの市場全体に出してるお店は、そんなに変わってないわ。3階はずっと北タイの服や布地売り場ね。そうそう、日本の王子さま、背が高くてちょび髭はやした人が来たこともあったわ。護衛の人もほとんどいなくて、ずいぶん気さくな感じだったわねぇ。」

*朝6時半ごろから午後3時ごろまで営業。カオパットやあんかけ麺などの一皿もののお店です。

 

1968年の市場の火事で逃げる人たち。

ボンベイパーニット
ワローロット市場1階にある創業60年の香辛料のお店。八角、こしょう、シナモンなどを量り売りで売ってくれます。バニラやサフランなども。とにかくひっきりなしにお客さんが訪れていて、人気の高さが伺えます。お土産には、レモングラスパウダーやココナッツパウダー、オリジナルのタマリンドスクラブなどもおもしろい。製品は、インド、中国、ミャンマーなどから仕入れているそう。9時〜18時 毎日

チェンマイプラスチック
プラスチック製品、手芸用品、台所用品などが揃う。チェンマイで何か商売をしている人なら一度はお世話になるお店。お土産には、アルミ製のトムヤム鍋や卓上調味料入れ、ムーガタ鍋はどうでしょう? いずれも100Bくらいから。

ウィンコスメティック
ディスカウント化粧品店。ブランドの化粧品が10〜20%くらい安く買える。トロピカルフルーツの石鹸やスクラブなど、おみやげに良いものを探すのもおもしろい。